一騎と真矢が結ばれなかったこと
『蒼穹のファフナーEXODUS』終了時点の記事です。
BEYONDでどうなるかわかりません。
CDドラマ『THE FOLLOWER2』のネタバレあり。
一騎と真矢ちゃんの間には、長く間近にいた者同士の、一言では言い表せない関係があります。
距離が近く、互いを心の支えにしている男女。
──ときたら、ふつうは恋愛として結ばれます。あたりまえのように。結ばれる理由があるのではなく、結ばれない理由が特にない。異性愛は磁石のNとSなので。
しかし一騎と真矢ちゃんは恋愛関係になりませんでした。
ということは、自然な流れで「結ばれなかった」のではなく「結ばせなかった」強力な力学がふたりの間に働いていたと見るべきでしょう。
それがなんだったのか。ふたりはいかに結ばれなかったか。その結果どういうことが起こったか。
「一騎が異性と恋愛しなかったことで何が起こったか」は以前まとめましたが、今回は一騎と真矢ちゃんに的を絞ります。
【新居昭乃歌詞分析2016】補論『リトルピアノ・プラス』に寄せて
「歌詞分析 2016」の稿は『リトルピアノ・プラス』リリース前にほぼ書き終えていました。そしてアルバム入手後、間違いなくこれは昭乃さんの30年の歴史の流れの中にぴたりと位置づけられるアルバムだと確信しました。
なので論の最後に『リトルピアノ・プラス』を盛り込んでも自然に繋げられるだろうと思いましたが、考えた結果、あえて補論として最後に別の項目を立てることにしました。
【新居昭乃歌詞分析2016】コラム:『Wings of Blue』の中の昭乃さんらしさ
このタイトル、逆説的に「『Wings of Blue』は昭乃さんらしくない」と言っているように見えますね。言っています。
ではなぜ昭乃さんらしくないのでしょうか?
まずこれを考えてみます。