青い月のためいき

百合とかBLとか非異性愛とかジェンダーとか社会を考えるオタク

【ライブレポ・感想】あまのはつむぎ~新居昭乃・やなぎなぎ ふたりライブ~

2024/12/29
渋谷WWW X 開演18:00

 昭乃ファンなので、やなぎなぎさんのセットリストは聞きかじり情報。
 チケットが争奪戦だったらしくて、次はもっと大きな会場でやってほしい。
 ライブが終わって真っ先に思った感情は「毎年やってほしい!」でした。
 毎年やってほしい……。

 事前に知っているやなぎなぎさんの曲は『Folklore』『Sunday』『アクアテラリウム』と、『Partie de ton monde』が収録されたアルバム・ホワイトキューブの曲だけ。(追記:『三つ葉の結びめ』も知ってた)
 最初のMCでの「昭乃さんオタクのやなぎなぎです」って自己紹介で全昭乃オタクへの掴みは完璧でした。
 昭乃さんの曲をやなぎなぎさんが選曲して、なぎさんの曲を昭乃さんが選曲したらしい。(なぎさんは最初悩んで絞った結果2daysできるくらい曲を挙げてきたらしい)

 以下、曲感想。カッコは名義と収録。(やなぎなぎさんのものに誤りがあったらごめんなさい)
 昭乃さんのライブレポをブログに書く行為が久々すぎて、このブログにupするのは初めて。

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女が好きな女が子ども時代に救われた『天然はちみつ寮。』/ほか現在の少女漫画と同性愛について

 私自身のセクシュアリティについては結局のところ既存の言葉では表しがたく、生き方がクィアでもないので「女が好きな女」としか言いようがない。

 まあそんな前提はさておき、あなたは何の作品に救われましたか。
 私はこのブログで愛を語ってきたように、少女漫画です。

 いちばん大きな影響を受けたのは日渡早紀ぼくの地球を守って』。
 80年代~90年代の作品なりに同性愛差別描写はきついのだが、それでも男の子を好きになった男の子が、混乱しながらも最終的には自分の恋心を労わるように受け入れていたのが私には救いだった。
 この作品を読んでから女の子に初恋をしたので、自分の感情を否定しなくていいと思うことができたのだ。
 あとうっすら覚えているのは富所和子『ライバルはキュートBoy』。女装男子もの。
 同性愛? イマドキふつーだよ、だったかイマドキ差別してるの? だったか、そんな台詞があって、それを何度も読み返した記憶がある。

 そして今回扱いたいのは表題。
 織田綺『天然はちみつ寮。』(2002年~2003年)
 

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(移転記念感想記事)流浪の月/凪良ゆう

感想レビューブログをはてなに移転させました。
移転作業が地味に大変だったのでお気に入り記事をこっちのブログにも転記して供養しよう企画やります。
全部で5記事予定。

最後、第5弾です。
お気に入りポイント:
この観点でこの小説を読んでる人が誰もいなくて孤独なので主張したい記事。
今回の企画はこれを転記するためにやりました。
近代家族への懐疑と終焉×福祉の脆弱性×新自由主義と個人vs社会×BL文脈をつなげる分析。

2022/08/06
remain.hatenablog.jp

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(移転記念感想記事)7SEEDS 全35巻+外伝/田村由美

感想レビューブログをはてなに移転させました。
移転作業が地味に大変だったのでお気に入り記事をこっちのブログにも転記して供養しよう企画やります。
全部で5記事予定。

第4弾です。
お気に入りポイント:
「加害の連鎖」についての考察がここまで高水準な漫画初めて読んだし、今後のフィクションもここを前提に始まってほしい祈りがあります。
その物語構造分析と、あと学びたてほやほやのポスト構造主義で理屈づけしてわりと掘り起こせた満足。

2022/01/30
remain.hatenablog.jp

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(移転記念感想記事)違国日記〜8巻/ヤマシタトモコ

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移転作業が地味に大変だったのでお気に入り記事をこっちのブログにも転記して供養しよう企画やります。
全部で5記事予定。

第3弾です。
お気に入りポイント:
こう、私の周りでは評価が高いこの漫画のことが長らくなんとなく好きじゃなくて、その理由を掘り下げることに成功した記事。
端的に言えば権力関係においてフェアじゃないのにあたかもフェアに見せかけているところが好かない。

2022/01/15
remain.hatenablog.jp

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