(移転記念感想記事)その日、朱音は空を飛んだ/武田綾乃
感想レビューブログをはてなに移転させました。
移転作業が地味に大変だったのでお気に入り記事をこっちのブログにも転記して供養しよう企画やります。
全部で5記事予定。
第1弾です。
お気に入りポイント:
この小説の直前に読んでいた『女の子を殺さないために』への新鮮な批判がぎゅっと詰められていて好き。
『女の子を殺さないために』は、男側から見た「女の子を殺す快楽あるよね、回避させたいね」という物語構造分析で、「快楽がある」ことへの無条件の肯定がある。
そこにモヤモヤしていたから本作からあふれる「私は快楽の客体じゃねーー」に癒されたのでした。
2018/12/02
remain.hatenablog.jp
『水星の魔女』に期待していいのだろうか~恋愛匂わせ百合アニメの20年史~
※色々な作品の致命的なネタバレを続々するので適時気をつけてください。
百合オタクになってから10年強と経ちますが正直なところ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に恋愛百合を期待していいものかどうか、未だにわかりません。
だって今までずっとそれは期待してはいけないものだったから。
だって、
いくら事後の雰囲気出していようが、
いくら殺し愛をしようが、
いくら世界を敵に回してでも愛する人一筋になろうが、
いくら殺されてもいいとまっすぐ愛の告白をしようが、
いくら独占欲にまみれて押し倒そうが、
それでもその関係を恋愛とは呼んでくれたことはなかったから。思春期一過性と切り捨てられてきたから。
恋愛かと思えばふたりは別れるかふたりが世界に別れを告げてしまっていたから……。
だから怖いんです。
婚約して「ずっとそばにいて」と泣いてハグしても信じられない。
期待してもどうせ裏切られるって思ってる。恋愛とは明言せずにいくらでも逃げ道を用意してるだろうって思ってる。女同士にどうせ恋愛としてこの世を生きる結末はないんだろうと。
本記事ではどうして私がそう思うようになったのかの一端をお伝えできればいいな。
(もちろん現実社会がそう思わせるに充分な状況だからではありますが、ここではその社会と相互に影響しあっている百合アニメの視点からお伝えしたいと思います)
- 「恋愛匂わせ百合」の定義
- なぜ匂わせに留まるのか
- ★1990年代
- ★2000年代
- 百合ブームからの模索期
- いまいち受けない? 日常系へ取って代わる
- 整ってくる匂わせ系
- 2000年代まとめ
- ★2010年代
- ★2020年代
- 漫画における変化のきざし
「恋愛匂わせ百合」の定義
「恋愛匂わせ百合」とは、「女同士の関係性がそれなりに比重を置いて描かれているけれども恋愛とは明言しない百合」のことです。
どこまでが「それなり」かは私判断です。ファンダムに百合として受容されたかどうかも加味します。
なぜ匂わせに留まるのか
なぜ匂わせに留まり、恋愛を描くことが困難なのでしょうか。
恋愛百合を求め許容する視聴者層が限られていたからです。あとで見ますが特に近年のアニメは広くマスを追求しているのでマイナーな恋愛百合は相性が悪く、むしろ嫌悪する層もいるのでリスクですらあるのです。
これここに至るまで約20年の百合アニメ史を振り返りましょう。
基本私が視聴済み作品を挙げるので必然漏れはあると思いますが、未視聴含めてできるだけ要所は押さえたつもりです。
非百合オタク女性におすすめ百合漫画10選 Part2
『つくたべ』の次に読みたい非百合オタク女性におすすめ百合漫画10選
『作りたい女と食べたい女』を読んで百合もいけるじゃんと思ったけどどの漫画に手を出していいかわからない女性を誘導しよう記事。
でも書いてから思ったけど『つくたべ』のコアコンピタンスって「女という制約からの解放」「解放を肯定する救いの手」なのかなあと思うから多少ズレるかな。
まあ近接するし紹介したいからします。
無用なストレスに悩まされない百合、読みたくないですか?
百合におけるフェミニズムの兆候についてはおそらく次の「百合と男」記事のテーマになる予感がするので数が溜まったらきっとやります。まだ数少ないけどあるにはあるよ!!
koorusuna.hatenablog.jp
koorusuna.hatenablog.jp
- 百合漫画選出基準
- 10選